夜中の夫やり直すって決めたはずなのに、やっぱり無理かもしれない…
妻の不倫がはっきりして、許して再構築するか、離婚するかで止まっている夫へ。再構築を始めたのに「やっぱり離婚かも」「やっぱり無理」が出てきた夫にも向けて書きます。



許せない自分が冷たいのか、許したい自分が甘いのか。夜中にそればっかり考えてない?
調べて出てくるのは妻側の体験か「やり直す前提」のハウツーばかりで、許しかけた夫がどこで無理になったかは書いていなかった。
僕は湊、37歳。証拠を見る前は「一度なら」と思ったけど、再構築は試さずに離婚した夫です。
書けるのは、選ばなかった理由とどっちを選んでも知っておきたい期限です。
- 不貞行為:民法770条1項1号。裁判で離婚を求められる理由として、最初に挙がっている
- 一切の事情:同じ条の2項。不貞があっても、裁判所は事情を見て離婚を認めないことがある
- 消滅時効:不倫相手への慰謝料は、知った時から3年で時効になる(民法724条)
- 夫婦関係調整調停(円満):やり直すための調停。離婚するか迷っている段階でも申し立てられる
結論から言う。許すか離婚かは、気持ちの強さじゃなく、確かめられる3つで分けられる。
- ①妻から謝罪があったか
- ②妻が不倫の責任をどこに置いているか
- ③監視せずに同じ家で暮らす自分を想像できるか
- 僕は3つとも「無い・できない」で、離婚を選んだ
- 証拠の前は「一度なら」と思っていた。再構築などない、と思わせたのは、謝罪より先に出た妻の一言
今いる場所で、先に読むところが変わります。
| 今のあなた | 先に読むところ |
|---|---|
| まだ黒か分からない | 許すかを決める前に事実を知る |
| 許すか迷っている | 「一度なら」が消えた日・妻の浮気を許す夫の心理 |
| やり直し中 | 「やっぱり無理」が出た → 監視を続ける暮らし |
| 慰謝料と期限が不安 | 3年の時効 |
| もう離婚に傾いている | 離婚までの順番 |
離婚して1年あまり。子どもと二人で、壊れた日常を作り直している途中です。
湊(みなと)/妻の浮気|サレ夫の記録 運営・執筆。
30代の会社員です。妻の不倫を探偵の報告書で知り、10年続いた結婚生活を終わらせました。今は10歳の子どもと二人で、同じマンションに暮らしています。専門家ではありません。ここに書くのは、探偵・弁護士・調停・カウンセリングで僕が実際にしたこと、払ったお金、間違えたことです。今の僕は「許してはいない。でも、怒りだけで一日を終えなくなった元夫」です。
当サイトの記事は、筆者自身の体験と、警察庁:探偵業について・裁判所:財産分与請求調停・裁判所:年金分割の割合を定める調停・法テラス:無料法律相談のよくある質問・厚生労働省:まもろうよ こころ(電話相談窓口)等の公的情報、編集方針に基づいて書いています。
探偵の料金・契約の決まりは、各社の公式情報と、警察の案内(警視庁:探偵業法の改正のお知らせ)も参照しています。法律・お金の話は「僕の場合」です。最新の制度は各窓口でご確認ください。
再構築かやっぱり離婚か|僕が許さなかった決め手は3つ


再構築か、やっぱり離婚か。許すか別れるかで揺れ続けるのは、気持ちで決めようとするからだと思う。
許すか別れるかは謝罪と責任と監視の3つで分ける
妻の浮気を許す条件を探しているなら、先にこの3つを見てほしい。僕の答えを分けたのも、この3つでした。
| 物差し | 確かめること | 僕の場合 |
|---|---|---|
| 謝罪 | 妻が自分から謝ったか | 謝罪より先に、別の言葉が出た |
| 責任 | 不倫の責任をどこに置いているか | 夫婦関係の問題に置きかえているように、僕には見えた |
| 監視しない暮らし | スマホも帰宅時間も確かめずに、同じ家で暮らせるか | 想像できなかった |
- 1つでも「ある・できる」なら、今すぐ離婚と決めなくていい
僕は再構築を試していない|選ぶ人を否定もしない
この記事で書けることには、はっきり線がある。
- 書けるのは、考えて選ばなかったところまで
- やり直し中の苦しさを、経験したとは言わない
- 再構築のやり方や、うまくいくコツは書けない
このブログは再構築を選ぶ人を否定しないし、許せないのに無理してやり直す必要もないと思う。弁護士の記事にもこうある。
もし許せないと思うのであれば無理に再構築を目指さなくていいと思います。
僕の場合は、やり直す道が無かった。それだけの話です。
まだ黒か分からないなら許すかを決める前に事実を知る
許すかどうかは、黒だと分かってから考える話だ。
- 黒がはっきりしている → 次の「一度なら」の話へ
- まだ疑いの段階 → 許すか別れるかより先に、事実を知る
僕が探偵に頼んだのも、疑いだけで離婚を決めたくなかったから。



黒でも白でも、事実を知りたい。あの頃の本音はこれだけだった。
疑いの段階で何を、どの順番で確かめたかは、ここに全部出しています。
参考記事:妻の浮気を疑った夜から探偵の契約まで約5か月|夫の僕がやった順番
- さっきの表の3つに、自分の場合を1語ずつ書き込む
- 埋まらない欄があるなら、まだ決める材料が足りていない
「一度なら」の再構築が消えた|許せないのは謝罪のなさ


僕も最初は、再構築を考えた側でした。
それが消えたのは、報告書を見た時じゃない。最初の話し合いで、謝罪が無いと分かった時です。
「一度なら」と思うのは弱さではない
証拠を見るまでの僕は、こんな感じでした。
| 時点 | その時の僕 |
|---|---|
| 証拠を見る前 | 再構築も考えていた。「一度なら」とすら思った |
| 約5か月目 | 探偵と契約した時。「白なら、疑ったことを妻に謝ります」と答えた |
| 6か月目 | 報告書を受け取った時。「やっぱり」より「白であってほしかった」の方が強かった |



許そうと考えた自分を、責めなくていい。家族を続けたい側なら普通だよ。
再構築などないと思ったのは謝罪より先に出た一言
最初の本格的な話し合いは、6か月目の後半。子どもは僕の両親に預けて、報告書は日時と写真を数枚だけ見せた。
妻はしばらく黙っていた。そのあと、口から出てきたのがこれです。
- 妻「もう分かってるなら話すことなくない?」
ごめん、の前にこれかよ。やり直すという選択肢は、僕の中でその場で消えた。
再構築などない。少なくとも僕の家には、もう無かった。
許せなかったのは不倫そのものより謝罪がないこと
話し合いのころのメモに、この1行がある。
- なんで謝らない?
妻は不倫の責任を、夫婦関係の問題に置きかえている。少なくとも、僕にはそう見えた。
不倫そのものは「一度なら」と飲み込もうとした。でも謝罪が無いのは、どうしても飲み込めなかった。
あとになって、俺は妻が不倫相手に会うための時間を作ってたのか、とまで思った。帰ってきた妻に「楽しかった?」と聞いたことまで思い出して、マジで気分が悪くなった。
妻の浮気を許す夫の心理|許せない夫も同じ矛盾の中にいる


妻の浮気を許す夫と許せない夫は、正反対の人間じゃないと思う。許さなかった僕の中にも、帰ってきてほしい気持ちや、家族を壊したくない気持ちはあった。
憎いのに帰ってきてほしいと思うのはおかしくない
当時の僕の中で、反対の気持ちはいつもセットでした。
| 気持ち | 同時にあった反対の気持ち |
|---|---|
| 憎い | 帰ってきてほしい |
| 離婚したい | 家族を壊したくない |
| 謝ってほしい | 謝られても許せない |
| 見たくない | 気になる |
| 忘れたい | 証拠を見返す |
上の2行の右側(帰ってきてほしい・家族を壊したくない)が、許す方に傾く夫の心理そのものだと思う。僕にもちゃんとあった。



どっちかが嘘なんじゃない。両方、本当だった。
妻の気持ちがもう家の外に向いているのか、行動で確かめたい人はこっち。
参考記事:【サレ夫の実話】妻の気持ちが離れたサインは行動で見分ける
自分を責めても不倫を選んだのは妻だと分けて考える
僕も一度は、矛先を自分に向けた。
- 最初:「仕事ばかりの自分にも原因がある」と自分を責めた
- そのあと:夫婦関係の問題と、不倫を選んだことは別だと整理した
人から「男として何か足りなかったんじゃない?」と言われたのも、正直きつかった。
夫婦に問題があったとしても、不倫を選んだのは妻です。ここを分けないと、許すか別れるかを自分への罰で決めることになる。
「我慢すれば?」も「即離婚」も他人の答えで決めない
周りの言葉は、どっちに転んでもしんどかった。
- 「子どものためなら我慢すれば?」
- 「まだ好きなんでしょ?」
- 「そんな女、早く捨てればいいじゃん」
- 事情をよく知らない知人の「俺なら即離婚するけど」
- 「お前が納得できるまで考えろ」
- 「今日決めなくていい」
- 父の「今日は何も決めるな」



我慢しろも捨てろも、言った人の答えだ。僕を楽にしたのは、答えをくれた人じゃなく、急がせなかった人だった。
気持ちがぐちゃぐちゃな夜に、先のことなんて決められなくて当たり前です。
あなたは、今、不安、怒り、恐怖、悲しみ等の色々な感情のために、将来のことを考えることが難しいかもしれません。
周りに決断を急かされたら、「今日は決めない」とだけ返せばいい。
再構築はやっぱり無理?監視を続ける暮らしを想像して決める


再構築中に「やっぱり無理」「やっぱり許せない」が出たら、その正体を分けてみてほしい。
許せないのか、見張り続ける生活に疲れたのか。僕は試す前に、後者を想像して無理だと分かった。
誓約書で見張る結婚は僕には続かないと分かった
証拠が出た直後、妻に書かせようかと一瞬考えて「不倫 誓約書」と検索した。でも、書かせたあとの毎日を想像すると、こうなる。
- 妻のスマホを見る
- 帰宅時間を確認する
- 誓約書に違反していないか、疑う



見張りながら守る結婚が、欲しかったわけじゃない。こんな毎日は、自分が持たないと思った。
やり直すと決めていたら、誓約書を作っていた可能性はある。そこはごまかさない。
探偵に頼んだ時も、本当に欲しかったのは証拠より、疑い続ける生活の終わりだった。



しんどいのは許せないから?それとも見張るのに疲れたから?
フラッシュバックは離婚を選んでも残る|僕は1年
僕の場合の経過は、ひと言でまとめるとこう。



強いのは半年、引きずったのは1年くらい。今は記憶として思い出す程度。
フラッシュバックが出たからといって、やり直しが失敗したとは決めない方がいい。僕は離婚を選んでも出た。
- 事実が整理された
- 知らないことを想像し続ける時間が減った
迷い続けるなら家庭裁判所の円満調停という場もある
二人だと同じところをぐるぐる回るなら、家庭裁判所の調停という場がある。やり直すための話し合いで、迷っている段階でも使える。
なお、この調停手続は離婚した方がよいかどうか迷っている場合にも、利用することができます。
- 申し立ての費用は、収入印紙1,200円分と連絡用の郵便切手
- 夫からも申し立てられる
ただ、行けばやり直せる場所でもない。夫が「円満調整」を求めて申し立て、終わった件の結末はこうだ。
| 結末 | 件数 |
|---|---|
| 終わった件の総数 | 1,092件 |
| 調停成立 | 255件 |
| └ 離婚 | 138件(調停離婚136・協議離婚の届出2) |
| └ 別居で継続 | 67件(別居のまま夫婦を続ける) |
| └ 同居で継続 | 50件(同居して夫婦を続ける) |
| 不成立 | 441件 |
| 取下げ | 348件 |
| 調停をしない | 27件 |
| 調停に代わる審判 | 19件 |
| 当然終了 | 2件 |
- 不倫が理由の件だけではない
- 家庭裁判所に来た夫婦だけの数
- その年に終わった件の数
- 「再構築した夫婦の離婚率」ではない
円満を望んで来た夫でも、調停がまとまった255件のうち138件は離婚で終わっている。第三者を入れて話す場はあるけど、それでやり直せるとは限らない。



僕が使ったのは、離婚したあとの財産分与と年金分割の調停だけ。
スマホと帰宅時間と誓約書を確かめる生活を、自分は何年続けられるか。一度だけ具体的に想像して、迷いが続くなら円満調停の条件を上の裁判所のページで確かめてください。
不倫相手への慰謝料は再構築中も3年で時効になる


再構築で様子を見ている間も、不倫相手への慰謝料の期限は進む。どっちを選ぶにしても、期限だけは先に知っておいてほしい。
相手は知ってから3年・妻は離婚後6か月まで時効にならない
期限は、相手によって2つあります。
| 誰への請求 | 期限 | 条文 |
|---|---|---|
| 不倫相手 | 損害と相手を知った時から3年 | 民法724条1号 |
| 妻 | 離婚から6か月たつまでは時効にならない | 民法159条 |
被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないとき。
159条は、離婚から6か月たつまでは時効が完成しない、という決まり。6か月で請求できなくなるという意味ではない。
そしてこれは、夫婦の間の請求だけの決まりだ。不倫相手には当てはまらないから、3年はそのまま進む。
僕が弁護士に電話したのは、報告書を受け取った次の日の昼休み。最初の話し合いより前でした。
やっぱり離婚でも不倫相手に離婚慰謝料は原則無理
最高裁まで行った事件に、妻が相手と別れて同居を続け、約4年後に別居、その翌年に離婚した夫の例がある。
夫が妻の不倫を知る。
妻は相手と別れ、夫婦は同居を続ける。
約4年後、妻が別居する。
夫が夫婦関係調整の調停を申し立て、調停で離婚する。
夫が不倫相手に「離婚に伴う慰謝料」を求める。
最高裁は、特段の事情がない限り、不倫相手に離婚の慰謝料は請求できないとした。
- 相手に求められるのは「不倫そのもの」の分が基本
- そっちには、さっきの3年がある
「許したら全部取れなくなる」と決めつけなくていい。自分の場合どこまで求められるかは、次の窓口に聞くのが一番早い。
迷っている間に一度だけ弁護士に期限を聞いておく
不貞は、裁判でも離婚の理由になる。ただ最後は「一切の事情」を見て判断される(民法770条2項)。
許して何年もたってから別の理由で離婚すると、不倫が原因で夫婦が壊れたとは認められず、離婚や慰謝料が通らないこともある。そう弁護士も話している。
だから「許したら離婚できない」とも「許しても離婚できる」とも、僕には言えない。迷っている間に一度、聞いておくのが早い。
| 窓口 | 向いている人 |
|---|---|
| 弁護士の初回相談 | 自分の場合の期限と、許したあとの扱いを確かめたい人 |
| 法テラス | どこに聞けばいいか分からない人 法テラス・サポートダイヤル 0570-078374(平日9〜21時・土曜9〜17時) |
弁護士に聞くと結局いくらかかるのか。僕が払った約75万円の中身は、こっち。
参考記事:離婚の弁護士費用いくらかかった?払ってよかった約75万円
再構築か離婚かで迷う夫によくある質問
参考記事:「探偵費用で慰謝料が消える」は本当?払った夫の実額で答える
許すか離婚か今夜は決めず許せないことを1行だけ書く
- 許すか別れるかは、謝罪・責任・監視しない暮らしの3つで分ける
- 僕は離婚を選んだ。再構築を選ぶ人は否定しない
- どっちを選んでも、不倫相手への慰謝料は知ってから3年で時効
- 許すか別れるかは、今夜は決めない
- 「自分が許せないこと」を1行だけメモに書く



僕の1行は「なんで謝らない?」だった。
気持ちを文章にするのは、僕が「やってよかった」と言い切れることの1つです。
1行も書けないくらいしんどい夜は、書く前に誰かに話していい。国もこう案内している。
もしもあなたが悩みや不安を抱えて 困っているときには、 気軽に相談できる場所があります。
- 1年たったころ、妻のことを考えない日が初めてあった。「なぜあんなことを」も毎日は考えなくなった
- 休みの日は子どもと外食する。焼肉では子どもに僕より食べられて、少し悔しくて笑った
- 今も妻を許してはいない。でも、家の中の安心の方が大切だと思っている
- 許していないままでも、子どもとの毎日はちゃんと回っている



子どもに言われた。「二人でも焼肉って行っていいんだよね」って。



